【AFP=時事】欧州連合(EU)は28日、ストロー、フォークやスプーンなどの
食器類、綿棒などの使い捨てプラスチック製品の禁止と、2025年までに
プラスチックボトルの9割回収を目指す提案を行った。
EUは、既に食物連鎖に入り込み始めているプラスチック廃棄物を環境から
除去する取り組みに力を入れており、この2つの提案もその一環で出された。
禁止対象に挙げられたのは、いずれもプラスチック製の綿棒、フォークやスプーン、皿、ストロー、マドラー、
そして風船の持ち手で、これらの製品の生産には、
サステイナブル(持続可能)素材の使用が求められる。ただし、禁止開始の時期は未定。
今回の提案は今後、EU加盟28か国および欧州議会(European Parliament)の承認を得る必要がある。
EU加盟各国は、代替製品の販売促進や無料提供の禁止を通じて、プラスチック
製品の使用を削減していかなければならない。
またメーカー側には、廃棄物処理費用の一部負担が求められる一方で、より
環境負荷の低い代替製品開発へのインセンティブが付与される見通し。
さらにこの計画に基づき、EU加盟各国には2025年までに使い捨て
ペットボトルの9割回収が義務付けられる。その手法としては、預託金(
デポジット)を価格に上乗せし、ボトル回収後に返金する「デポジット制度」の
導入などが考えられる。
参照:jiji.com(【翻訳編集】 AFPBB News)
この提案には、水道水から人の体内に入ってくるプラスチック粒子の摂取量は、
年間3000~4000個に上る恐れがあるとする研究結果が発表されたことも
一因かも・・・?。14か国で収集したサンプルに基づく結果だということです。
プラスチック粒子を体内に取り込むことによる健康リスクは不明だが、過去には、
害を及ぼす可能性のある化学物質や細菌がこれら粒子に吸収・放出される可能性が
あるとの研究結果も発表されているのです。
米ミネソタ大学(University of Minnesota)と米ニューヨーク州立大学(
The State University of New York)の研究チームによる調査を基に、
NPO「オーブ・メディア(Orb Media)」が作成した報告書「Invisibles:
The plastic inside us(目に見えないもの:人体内のプラスチック)」によると、
対象となった水道水サンプル159のうち、「83%にプラスチック粒子が
含まれていることが分かった」という。
今後の研究にもよると思われるが、使い捨てプラスチックの回収は
EUの身に限らず世界的に提案されて来るかもしれませんね。
いずれにせよ、私達も使い捨てプラスチックの使い方そのものも見直す
必要もあるかも知れませんね。
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